
- 概況:インドネシアは、いくつかの社会主義的制度と中央計画経済の混合経済である。しかし最近は統制されない私営企業に比重がおかれている。
インドネシアは広範囲な天然資源に恵まれているが、多くの人口と急速な人口増加のため、いまだ貧しい国のままである。
1985年から94年の実質GDP成長率は、平均約6%であり非常に好成長だったが、失業を減らすことも労働力として毎年増え続けている230万人の労働者を吸収することにも十分ではなかった。
農業や林業や漁業は、GDPの21%と労働力の50%以上を占める重要な分野である。 主要な作物は米である。かつては世界最大の米の輸入国であったインドネシアは、いまはほぼ自給している。 プランテーション作物はゴムとパームオイルである。そのプランテーション作物と織物および合板は、輸出と雇用の産出の両方のために援助されている。
工業生産は今やGDPのほぼ40% を占め、それは原油や天然ガス、スズ、金属類、石炭などのさまざまな自国の天然資源の供給に頼っている。
外国からの投資もまた近年の製造業の生産と輸出を上げている。実際、石油以外の製品による輸出拡大が、 経済成長を大きく助けている。
日本はインドネシアのもっとも重要な輸出国であり援助国である。
1989〜90年のマネーサプライの急速な増加のため、1991年、政府は、私営企業が投下資本の融資を外国銀行に頼らざるを得ないという厳しい金融政策を行わざるを得なかった。 実質金利は10%以上を維持し、オフショア・コマーシャル債務 は増えた。 オフショア債務の増加は、政府に1991年後期には外国借款を制限させざるを得なくした。 金融システムをもっとな開放的にする動きの中0での引き続く問題と、かなり厳しい信用状況にもかかわらず、 1992〜94年のGDPの成長は、年6%〜7%成長という政府目標を達成した。
1997年タイで始まった通貨危機はインドネシアに及んだ。 通貨当局が買い支え介入を続けたが、ドル売りにより外貨準備高が減少し、8月には、対ドルの変動幅制限を撤廃せざるを得ず、完全変動相場制に追い込まれた。 この結果、ルピアは大幅に下落を始めた。7月に1ドル=2,500ルピア台で推移していたが、8月18日、3000ルピアに下落した。
インドネシア政府は、IMFに支援を要請した。
1997〜1998年のアジア通貨危機は、インドネシア経済の弱点-不健全な銀行、各企業の維持できないほどの外国からの負債、前大統領スハルトの家族・取り巻き達の権力を利用した経済的利益の独占−を暴いた。経済危機が始まると,インドネシアはIMFの援助を仰いだ。そして420億ドルの保証を得た。しかしインドネシア政府は、一度に80%もの価値を無くしたルピアの下落に対する対応などに関して、厳しいIMFの改革プログラムに抵抗し、そのプログラムを危うくさせた。1998年の経済見通しは暗い。経済は多分4〜10%のマイナス成長となるだろう。失業率は、15%を越え歴史的な失業率となり、インフレ率は極度に上るだろう。
1998年1月8日、8,000ルピアを割り、1月20日、遂に10,000ルピアを割った。
- 国内総生産(GDP): 9600億ドル (1997年推計)
- 国内総生産実質成長率:4% (1997年推計)
- 一人当たり国内総生産:4,600ドル (1997年推計)
- インフレ率 (消費者物価):50% (1998年推計)
- 失業率:15% 。完全雇用でない者50% (1998年推計)
- 国家予算
- 歳入: 428 億ドル
- 歳出:428 億ドル(97/98年)
- 輸出: 534億ドル(1997年推計)
- 商品: 織物・衣料20.6%、木製品15.7%、電気製品9.9%、食品 6.1% (1997年推計)
- 相手国:日本27.1%、アメリカ13.9%、シンガポール8.3%、韓国6.4%、台湾3.9% (1997年推計)
- 輸入: 416億ドル(1997年推計)
- 商品: 資本設備機器44.2%、半加工品と原料9%、食品7.8%、燃料7.7% (1997年推計)
- 相手国: 日本22.7%、アメリカ11.7%、韓国6%、ドイツ6.9%、シンガポール5.8%、 アーストラリア 5%、台湾4.5% (1997年推計)
- 対外債務: 1360 億ドル (1997年推計)
- 1998年7月29・30日、パリでインドネシア支援国会議(CGI)が開催され、1998年度の総額79億ドルの支援を決定した。IMFによる60億ドルと併せ、139億ドルに上る事となった。インドネシア支援国会議(CGI)とは、世界銀行などの国際機関、アメリカ、日本などがインドネシアに対する援助方針を決定する会議。ちなみに日本は1998年度総額1870億円援助する。
- 工業生産:成長率8.4% (1993年)、GDPの40% を占める。
- 産業: 石油および天然ガス、織物、鉱業、セメント、化学肥料、合板、食料、ゴム
- 農業:GDPの21%を占める。
- 暮らしのための食料生産。 輸出のための小さなプランテーションとプランテーション生産 主要産物は米、カサバ(根のでんぷん粉でタピオカを作る)、ピーナッツ、ゴム、ココア、コーヒー、パームオイル、コプラ(乾燥させたヤシの実)、他の熱帯産物、鶏肉、牛肉、豚肉、卵
- 通貨:ルピア
- 1 Indonesian rupiah (Rp) = 100 sen (senはもう使われていない)
- 為替レート:1ドル=ルピア (Rp) - 8,000 (1998年)、2,909.4 (1997年)、2,342.3 (1996年)、2,248.6(1995年)、2,160.7 (1994年)、 2,087.1 (1993年)、2,029.9 (1992年)、1,950.3 (1991年)、1,842.8 (1990年)
- 鉄道:
- 全長: 6,964 km
- 幹線道路:
- 全長:119,500 km
- 電話: 763,000回線(1986年)
- ラジオ局:AM 618、 FM 38、 短波0
- テレビ局: 9