イラン
経済
概況
イランの経済は、中央の計画、国営の石油及び他の大企業、村の農業、そして零細な私営の商業やサービス業の混合である。過去の数年間、政府は経済の自由化と政府の関与を減らすためのいくつかの措置を導入した。しかし、これらの変化の大部分は、政治的な反対のために、ゆっくりとしか進んでいない。
1989年に始まった輸入増加と全般的な財政運営の誤りにより、イランの財政は1992年中頃から次第に厳しさを増してきた。1993年終わりに、イラン政府は、約300億ドルの対外債務があると見積もった。この債務のうち、未払いの残務は、80億ドルであった。1994年、イランは債務120億ドルの支払繰り延べをした。イランの輸出収入の90%を占める石油輸出の収入は、石油価格の低下により例年よりも少なかった。
1997年に新しく就任したハタミ大統領は、ラフサンジャニ前大統領が進めていた市場改革プランを引き続き、押し進めている。イランの石油一辺倒の経済を多様化させる事を表明している。1990年代初め、イランは金融危機に陥り、150億ドルの債務の繰り延べに追い込まれた。
1996年、石油市場は好調でイランへの金融圧力をゆるめ、債務の支払を容易にした。
1997年から1998年初頭にかけて石油価格の下落により、イランの金融状況は厳しい。もしこれ以上石油価格が下落すれば、イランは輸入を制限し、負債の支払を遅らせざるをえないだろう。
国内総生産(GDP) :3712億ドル (1997年推計)
国内生産実質成長率: 3.2% (1997年推計)
一人当たり国内総生産: 5,500ドル(1997年推計)
インフレ率(消費者物価):23% (1996年推計)
失業率:30%以上 (1998年推計)
国家予算(926/97年)
歳入:346億ドル
歳出:349億ドル
輸出:190億ドル (1997年推計)
商品: 石油 80%、 絨毯、 果物、ナッツ、皮革,
相手国: 日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国、アラブ首長国連邦 (UAE)
輸入:156億ドル(1997年推計)
商品: 機械、軍事補給、金属細工物、食料、製薬、技術サービス、石油精製製品
相手国:ドイツ、日本、イタリア、イギリス、アラブ首長国連邦 (UAE)、ベルギー
対外債務:300億ドル (1993年12月)
工業生産: 成長率 5.7% (95/96年推計)
産業:石油、石油化学、織物、セメントおよび他の建設材、加工食品(特に精製糖、植物性油製品)、鉄鋼、兵器
農業:GDPの約20%
主な産物ー小麦、米、他の穀物、甜菜、果物、ナッツ、綿花、羊毛、キャビアー食料は自給自足ではない
通貨::リアル(Iranian rials)
10 Iranian rials (IR) = 1 toman
為替レート
1ドル=リアル (IR) :1,752.14 (1998年)、1,752.92 (1997年)、1,750.76 (1996年)、1,747.93 (1995年)、1,748.75 (1994年)、1,267.77 (1993年)、 65.552 (1992年)、67.505 (1991年)
ブラックマーケットのレート:1ドル=3,000リアル (1994年12月)
■交通・運輸
鉄道
全体: 7,286 km
主要道路
全体:162,000 km
舗装: 81,000 km
未舗装: 砂利、砕石 81,000 km
■通信
電話: 302万回線
ラジオ局::AM 77、FM 3、 短波 0
テレビ局: 28
テレビ台数: 390万台