ヨルダン
経済
概況
ヨルダンは、水や石油や石炭などの天然資源が不足している小さな国である。
1970年代後半から1980年代前半の石油ブームの間、アラブ諸国からの援助が増大した。その間の実質経済成長率は平均年10%を越えていた。
しかし、1980年代後半には、アラブ諸国からの援助は減り、労働者の送金も減り、経済成長率は年約2%に落ちた。石油や資本、耐久消費財、食品などの輸入額は、外国からの援助、国外の労働者からの送金そして借金によって償われていた差額で、輸出額を追い越した。
1989年中頃,ヨルダン政府は債務繰り延べ交渉を始め、財政不足を徐々に減らし、非常に求められている構造改革を進めるというIMFに支援による計画を進めることに同意した。しかし、1990年始まった湾岸危機により、ヨルダンの経済問題は悪化し、IMFプログラムを棚上げし、大部分の債務支払を停止し、債務繰り延べ交渉を延期せざるをえなくなった。湾岸諸国からの援助、国外での労働者からの送金、貿易は減少した。難民が国内に押し寄せ、深刻な支払収支問題が起こり、GDP成長を妨げ、政府の財源を乱費させた。経済は、主に湾岸諸国から帰国した労働者たちによって持ち込まれた金により1992年に反発したが、回復は1994〜1997年には一様でなかった。政府は、1992年に採択された改革プログラムを押し進め、深刻な外国債務の債務繰り延べと帳消しを獲得し続けた。
債務、貧困、失業はヨルダンの現在のもっとも大きな問題として残っている。
国内総生産 (GDP): 207億ドル (1997年推計)
国内総生産実質成長率: 5.3% (1997年推計)
一人当たり国内総生産:4,800ドル (1997年推計)
インフレ率(消費者物価):3% (1997年推計)
失業率:公式には15%。しかし実質的には20〜25%。 (1997年推計)
国家予算(1997年推計)
歳入: 27億ドル
歳出:28億ドル
輸出:15.3億ドル(1997年推計)
商品: 燐酸塩、 肥料、カリウム、 農産物、工業製品
相手国:インド、イラク、サウジアラビア、 EU、 インドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)
輸入:37億ドル (1997年推計)
商品: 原油、機械、輸送機器、 食品, 動物、工業製品
相手国:EU、アメリカ、イラク、日本、トルコ
対外債務:73億ドル (1997年推計)
工業生産:成長率3% (1996年)、GDPの20%を占める
産業:リン鉱石の採掘、石油精製、セメント、カリウム、軽工業
農業:GDPの約8%を占める。小麦、大麦、柑橘果物、トマト、メロン、オリーブ、羊、ヤギ、鶏肉。多くの食料の輸入国である。
通貨:ヨルダン・ディナール
1 Jordanian dinar (JD) = 1,000 fils
為替レート:1ドル=ヨルダン・ディナール (JD) :0.7090 (1996-1998年)、0.7005 (1995年)、0.5987 (1994年)、 0.6928 (1993年)、0.6797 (1992年)、 0.6808 (1991年)、 0.6636 (1990年)
■交通・運輸
鉄道:676 km
幹線道路
全距離: 6,640 km
舗装: 6,640 km
未舗装:砂利・砕石0 km
■通信
電話:81,500回線
ラジオ局: AM 5、 FM 7、 短波 0
テレビ局: 8局および 衛星放送受信専門局1