北朝鮮
経済
概況
北朝鮮では、農地は集団化され、国営企業が工業製品の95%を生産している、経済の90% 以上が管理された社会主義経済である。国家の経済管理は、社会の小ささと均一性、金一成、金正日の絶対的な支配の為に、他の共産主義国家と比べてさえ非常に緊密である。
1984〜88年の経済成長は、平均年2%〜3%だった。
しかし1989〜97年の生産は、旧ソ連および中国との社会主義型経済および技術的関係の構造上の問題と破綻により年平均4%〜5%以上も減少した。
1992年には、生産はおそらく7%〜9%程も急激に減少しただろう。原因は旧共産圏からの援助の減少が累積した結果だと思われる。
しかし指導者たちは、経済不振にもかかわらず、多大な軍事支出を維持することを強調している。
そのうえ外貨不足によるエネルギーの決定的な不足と、工場稼働率の低下、技術の遅れは工業生産をますます低下させている。
豊富な鉱物資源と水力は、第二次世界大戦後の北朝鮮の工業発展の基礎を作った。採掘工業の生産は、石炭、鉄鉱石、マグネサイト、グラファイト、銅、亜鉛、鉛、貴金属などである。
製造業では、軽工業をはるかに遅らせたまま、軍需産業を含む重工業に集中している。
様々な品種改良、広範囲な潅漑、多くの肥料の使用にもかかわらず、北朝鮮は食糧生産で、いまだ自給していない。
実際、耕作地の不足、数年間の収穫の低下、厄介な分配システムは、長年の食料不足を招いている。
1995〜1996年の広範囲にわたる洪水とそれによる1997年のひどい旱魃により、ひどい食料不足は深刻となった。日本・韓国からの食料支援はその一部を埋め合わせするだけだった。北朝鮮は経済発展と生活水準において、韓国を下回ったままである。GDPは、マイナス成長を続けている。
国内総生産(GDP): 218億ドル(1997年推計)
国内総生産実質成長率: -3.7% (1997年推計)
一人当たり国内総生産(GDP):900ドル(1997年推計)
インフレ率(消費者物価):不明
失業率:不明
国家予算
歳入: 193億ドル
歳出:193億ドル(1992年推計)
輸出: 9億1200万ドル(1996年推計)
商品:鉱物、冶金製品、農業および水産品、工業製品(武器を含む)
相手国:中国、日本、ロシア、韓国、ドイツ、香港
輸入:19.5億ドル (1996年推計)
商品:石油、穀物、コークス、機械および機器、消費財
相手国:中国、ロシア、日本、香港、ドイツ、シンガポール
対外債務: 120億ドル(1996年推計)
工業生産: 成長率 -7% から-9% (1992年推計)
発電量: 352億 kWh(1995年推計)
一人当たり消費量:1,499kWh (1995年推計)
産業: 機械製造、軍需産業、電力、 化学薬品、鉱業、冶金 、織物、食品加工
農業:GDPの約25%と労働力の36%を占める。
主要作物:米、コーン、じゃがいも、大豆、 豆類
家畜:鶏肉、豚肉、卵
穀物は自給していない。
経済援助: 1980年代は共産圏国から毎年14億ドルの援助を得ていた。しかし90年代前半はほとんどない。1997年では、2億〜3億ドルの援助が、アメリカ、韓国、日本、EUより行われた。
通貨:ウォン
1 North Korean won (Wn) = 100 chon
為替レート
1ドル=ウォン: 2.15 (1994年5月)、 2.13 (1992年5月)、 2.14 (1991年9月)、 2.1 (1990年1月), 2.3 (1989年12月)
■交通・運輸
鉄道
全長:5,000km(電化3,500km 、159 km 複線) (1996年推計)
幹線道路
全長: 31,200 km
舗装: 1,997 km
未舗装:砂利、砕石、土29,203 km (1992年推計)
空港: 49
■通信
電話: 3万台(1990年推計)
電話は政府職員のみに使用可能で、個人使用は許されていないと思われる。
ラジオ
ラジオ局 :AM 18、 FM 0、 短波 0
ラジオ台数 :350万台
テレビ
テレビ局 : 11
テレビ台数 :40万台(1992年推計)