
- 概況
- タイの経済は、1992年5月の政治的動乱から急速に回復した。GDP年間成長率は、1992年には7.5% の高成長率を記録し、1993年は7.8%、1994年には8%を達成した。
タイは、アジアでもっとも発展した開発途上国の一つであり、国の急速な成長を得るためには工業品の輸出とサービス分野の発展にかかっている。 タイの最近の輸入の多くは、資本の設備であり、輸出分野が今以上の成長をするために必要な物を示している。
外国からの投資が鈍ってくるにつれ、政府は国内資本の産出を増やそうとした。
チュアン政権からバンハーン政権と民主的に選挙で選ばれた政権はビジネスの信用を改善してきた。 しかしチュアン政権、バンハーン政権は、与党内の汚職スキャンダルにまみれ、インフラ整備、政治改革はなかなか進まなかった。国内景気も後退していった。
労働集約型の衣料製品、靴などが、中国などの追い上げで競争力を失ない、1996年の輸出はマイナスに転じた。
1990年代初頭、タイは資本の流入を自由化した。91年4月、外国為替管理の自由化、93年3月にはバンコク・オフショア市場が開設された。
またタイでは、対ドルレートを一定の変動幅以内に制限しており、内外金利差により膨大な資本が流入してきた。
銀行や他の企業はドルで資金を借り入れ、為替交換レートのリスクに注意を払わずその危険を防がなかった。これらの資金は、1990年代半ばにはすでにブームの終わりかけていた不動産に融資された。加えて、以前はタイ経済の原動力であった輸出の伸びは、1996年にはマイナスとなった。その結果、タイ中央銀行がバーツの対ドルレートを維持するという見通しが流布した。
1997年〜98年、多くのタイ企業、特に銀行・金融関連企業が厳しい金融問題に直面し倒産した。
1997年5月14日、バーツへの投機売りが強まり、タイ通貨当局は、シンガポール、香港などと共に協調介入した。 タイ中央銀行は外貨交換レートを守るために介入したが、その結果外貨準備高はほとんど枯渇してしまった。
7月12日、タイ政府はバーツの変動相場制に移行し、バーツは急落した。
すでに支払問題を抱えていたタイ企業に外国への負債が急激に増大した。
8月5日、タイ政府・チャワリット首相は外貨準備高を補い金融市場の安定を取り戻すための包括的経済再建策を発表し、IMF(国際通貨基金)などに120〜150億ドルの支援を要請した。11日、東京にてIMFのタイ支援国会合が開かれ、総額172億ドルの金融支援の大枠が決まった。
しかし、IMFのプログラムおよび金融危機を処理する首尾一貫した政策を欠いているという圧力により、1997年11月、チャワリット首相は退陣した。
民主党のチュアン・リークパイ党首が7党連立政権を率い、IMFプログラムを忠実に守り、1998年2月には、暫定的ではあるが金融の安定化を取り戻した。
タイ経済の回復のためには、タイ企業の巨額の短期外国債務の繰り延べ、 外国負債への融資のための 輸出の高い伸びの回復、銀行システムへの大規模な資本の再注入が必要である。 - 国内総生産(GDP): 5,250億ドル(1997年推計)
- 国内総生産実質成長率: -0.4% (1997年推計)
- 一人当たり国内総生産(GDP): 8,800ドル (1997年推計)
- インフレ率(消費者物価): 5.6% (1997年推計)
- 失業率: 3.5% (1997年推計)
- 国家予算 (96/97年)
- 国内総生産実質成長率: -0.4% (1997年推計)
- 歳入: 240 億ドル
- 歳出: 250億ドル
- 輸出:516億ドル(1997年推計)
- 商品: 機械および工業製品 82%、農業産品および漁業品14%、その他4% (1997年推計)
- 相手国:アメリカ19.6%、日本14.9%、シンガポール11%、香港5.7%、マレーシア4.3% 、イギリス3.7%(1997年推計)
- 輸入: 735億ドル(1996年推計)
- 商品:資本50%、消費財10.2%、燃料8.7% (1997年推計)
- 相手国:日本25.6%、アメリカ13.9%、シンガポール5%、台湾4.6% 、 ドイツ4.5%、 マレーシア4.1%(1997年推計)
- 対外債務: 900億ドル(1997年推計)
- 工業生産:成長率-15% (1997年推計)
- 発電量: 775億 kWh
- 工業生産:成長率-15% (1997年推計)
- 一人当たり消費量: 1,295kWh (1995年推計)
- 産業
観光は外貨のもっとも大きい財源である。
織物および衣料、農業加工、飲料、タバコ、セメント、軽工業
電子機器、集積回路、家具、プラスチック。 世界第二位のタングステン生産。第三位のスズ生産。- 農業 :GDPの11%と労働力の62%を占める。世界最大の米とカッサバ(タピオカ)の生産および輸出国。他の作物:ゴム、コーン、サトウキビ、ココナッツ、大豆。小麦を除いて、食料は自給している。
- 麻薬 :阿片やマリファナの小さな生産国。主にビルマやラオスからのヘロインの大きな中継地。
- 通貨:バーツ
- 農業 :GDPの11%と労働力の62%を占める。世界最大の米とカッサバ(タピオカ)の生産および輸出国。他の作物:ゴム、コーン、サトウキビ、ココナッツ、大豆。小麦を除いて、食料は自給している。
- 1 baht (B) = 100 satang
- 為替レート: 1ドル=バーツ - 53.812 (1998年)、 31.364 (1997年)、25.343 (1996年)、25.000 (1995年)、25.150 (1994年), 25.319 (1993年),25.400 (1992年), 25.517 (1991年), 25.585 (1990年)
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■交通・運輸 - 鉄道:4,625km
- 幹線道路
- 鉄道:4,625km
- 全長: 64,600 km
- 舗装: 62,985 km
- 未舗装:1,615 km(1996年推計)
- 舗装: 62,985 km
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■通信 - 電話: 155万台 (1994年推計)
- ラジオ局 : AM 200 (ネットワークは政府が管理している)、 FM 100 (ネットワークは政府が管理している)、短波0
- テレビ局: 11 (ネットワークは政府が管理している)
- 電話: 155万台 (1994年推計)
Last Updated: May.4 1967